ドラゴンスタークラウン系の稚魚
11月16日に紹介した実験の時の稚魚を撮影したものです。 生後1週間の段階です。 恐らく、スーパーブラックドラゴンかドラゴンスターによるクロスだと思われます。
稚魚は現在も順調に育っています。 その後の★はまだ。いません
ロングフィンロイヤルの実物をはじめて入手しました。
ロングフィンロイヤル13cmをはじめて入手しました。
2008年にプレコ王国読者の方からの写真投稿を頂いたことがありますし、噂では何度か聞いたことがあります。 プレコに魅了されて、プレコ専門店を長年続けていますが、それでも実物を入手したのははじめてでした。
流れの影響か? 過去に見せてもらった方の話では、水流は強めにしていたとのこと。 成長と共にロングフィンになって来たという話でした。 しかし、同じ環境で飼育してきた他のロイヤルはロングフィンにならなかったとのことでした。
ロングフィンになる遺伝子を持ったものか? 流れだけで皆がそうならないなら遺伝子の影響も考えますが、条件が揃わないとロングフィンにならないならそう考えてもいいかも?と思う一方で、たまたま水流が強い環境で飼育していたロイヤルがロングフィンになった可能性もあります。
ロイヤルプレコの人工繁殖手法が確立されて、それが広く行われるようになれば、このようなロングフィンロイヤルが人気種として販売されるようになるのだろうと思います。 しかしながら、ロイヤルプレコの人工繁殖手法は未だに確立していないので、現時点ではこのようなロングフィンロイヤルは自然の神秘であり、激烈に珍しい個体と言えるでしょう。
親魚が面倒をみない卵塊の扱いに関して
先日の深夜3時ごろに、スーパーブラックドラゴン等のレポラカンティクス水槽で、そろそろ卵でも産まないかなと思いプレコマンションを覗きましたが、「異常ありません」という状態でした。
しかし次の日の早朝、水槽チェック時にに卵塊を発見しました。 全部で100粒弱の塊です。 卵はおそらくスーパーブラックドラゴンかドラゴンスターのものだと思われます。
実はこの水槽は4回目の産卵です。 2回目までは稚魚を見つけ産卵していたことを知ったのですが、3回目はプレコマンションの外に卵塊が出されていたのを発見しました。 薬浴後に、エアレーションをして様子を見ていたのですが、見事に全部が乳白色となり失敗でした。
実は今回も3度目と同じ状況です。 本来は親にしばらく任せたほうが良いことはわかっていますが、今回親に見捨てられた卵です。 こういった状況は良く発生するのですが、そのときに卵をどのように扱えば良いのかに関しては、残念ながらまだ「これがよい」というお約束のようなノウハウは聞いたことがありません。
そこで、放り出された卵を何とかして孵らせようとしても無駄なのかも知れないと思いつつも、駄目元でもいいので、少し実験的なことをしてみました。 やったのは、プレコの親魚が育成を放棄した卵塊をばらした方がいいのか、それともそのまま塊で置いておく方が孵化状況が良いのかという実験です。
まず、最初に卵塊を目分量で半分に分けました。 片方はそのまま、もう一方は卵塊をばらして一粒ずつにしました。
その後、両方の卵を薬浴をして、それぞれネットにいれ、水流が当るように設置しました。 青いネットが塊のまま。白いネットがばらした状態です。
実験開始2日目には胚を確認しましたので幸い予想通り有精卵でした。
死んでしまった卵は乳白色になります。 乳白色になってしまった卵はあとはカビるだけです。 厄介なことに隣の生きている卵にもカビが移ります。 見つけると直ぐにピンセット等で取りのぞきました。
本来であれば、これと同様の作業を親魚が行うのでしょう。 親魚が世話をした方が孵化率が良いのは、きっとこのような作業を親魚が行うためだと思われます。
結果的に乳白色になってしまった卵の数はトータルで バラしたほうは8粒ほど。卵塊のままの方は、15粒ほどでした。 このとき、卵塊のほうはそれぞれがくっついているので、隣の卵を潰さないようにするのは非情にに剥がしにくいです。 その点、ばらしてある方はピンセットでつまみ出せばいいだけですのでやりやすかったです。
面白いことに、塊のままの場合は、孵化までの日にちが1-2日遅かったようです。 ばらした方が、すっかり卵から出てしまっていたのに、卵塊のほうはその後2日経過してようやく全部の孵化が終わりました。 よく卵の孵化は温度による影響が大きいといわれていますが卵膜も何らかの影響があるのかも知れません。
最終的に、全部の孵化が終わったので一緒にしてみました。 あとはどれだけの数が育つか楽しみです。
カビた卵が残っているとヨークサックの付いている状態でも白くかびてしまうものが出ます。 これも直ぐに取り出さなければなりません。 今回の結果から、親魚に放棄されてしまった卵の塊を見つけた時、今後ははバラしてみようかと思いました。
なお、これはあくまで現時点での個人の感想でしかないのでご注意下さい。
シルバーチップテトラの産卵と、その卵を食べるレッドファントムテトラ
Geekなぺーじ、あきみちです。
我が家のプレコ水槽のタンクメイトであるシルバーチップテトラ(ハセマニア, Hasemania nana)が産卵行動を行っていたのでビデオ撮影しました。 撮影していると、まき散らされたシルバーチップテトラの卵を次から次へと食べるレッドファントムテトラ(Hyphessobrycon sweglesi)が映ってました。
レッドファントムテトラにとっては「夕飯ごちそうさまです」という状態だったようです。
シルバーチップテトラは、数ヶ月に一度ぐらいのペースで繁殖行動を取っているように思えます。 以前、一度、別水槽に映して繁殖を狙ってみたことがあるのですが、孵化以降うまく育てられませんでした。 テトラ系の魚の繁殖もやってみたいので、また今度挑戦しようかと思い始めた今日この頃です。
キンペコのクロスと流通名
以前、「メガクラウンとMega Clown」という記事を書きましたが、いわゆる「キンペコ」や、それに類するHypancistrusについている流通名はバリエーションが多くわかりにくいのが現状です。
最近は、プレコのブリード技術が一歩進んだで、クロスの存在も流通名に新たなバリエーションを増やす要因となっています。
クロスとは近い種類の交配種と考えてよいかと思いますが、 たとえば、キンペコ×インペリアルゼブラ、キンペコ×亜種のキンペコなどのパターンがあります。 さらに、購入時の名前がメガクラウンがかかわってくると・・・。
また、これらはどちらが♂か♀かで模様パターンが微妙に違って現れ、同じ兄弟でも♂親似、♀親似、中間的存在が発生します。 よって、これだけでも様々なパターンが発生し、ブリード主はオリジナルと考え、新たなネーミングがされます。
しかしながら基本、親とかけ離れたネーミングはちょっと・・・。という事で似たような名前、もしくは両親の種類をそのまま貰ったパターンが多くなりがちです。 これらが一般飼育者をややこしくさせている一因であります。
余り名前ばかりが増殖するややこしさを防止するという意味で個人的に綺麗な模様のものをクイーンキングロイヤルと呼ぶようにしておりますが、一般的な魚の名前というものは国によって違うのも事実です。
いろいろなキンペコにつけられた名前も地域でのニックネーム(愛称)として捕らえると解かりやすいかもしれませんね。
綺麗なキンペコを手に入れるとより綺麗なキンペコを発生させたいと思うのは私同様キンペコファンの共通の思いであります。 それも含めて、プレコの魅力だと思います。
ただ、近年キンペコも輸出制限で少々お高くなってますが・・・。 逆に、セレクトされた親によるブリードものとして、綺麗な模様の個体が手に入りやすくなっており、そちらを楽しんで頂くことができるのもプレコの魅力です。