タイタニックトリムのおもひで

2007/7/5

タイタニックトリムが日本に紹介されてきたのは2000年過ぎでした。 初期に上陸した個体は10数cmのものが極少数「タイタニックトリム」という名前で入荷していました。 そのころの個体はさびた黒茶色によく見るとマーブル模様の不思議な印象でした。 体型もウルトラスカーレットトリムに比べると、頭から尾びれにかけたボディーラインはなだらかで、まさに港に停泊している船体が錆びたような感じがしました。 当時、レオナルド・デカプリオ主演の映画である「タイタニック」が流行していたこともあり、この名前がつけられたようです。 この名前は日本だけではなく、英語圏でも「Titanicus Pleco」や「Titanic」と呼ばれているようです。

当時のタイタニックトリムは今で言うタイタニックトリムに比べると黄色味はほとんどなかったように思います。 それでも非常に高価なもので、さすがに手に入れるには戸惑う価格でした。

その後、しばらくして、タイタニックのベビーサイズが上陸してきました。 最初に見た個体とは明らかに違う派手な色目で、黒のマーブル状模様に体色はオレンジ色(黄色っぽいものなど)でした。 模様にも当然ではありますが個体差があり、数cmの派手なベビーサイズがチョコチョコう泳ぐ姿は非常に美しいと思いました。 今で言うウルトラタイタニックスーパーレッドといわれるものでした。

その後、初期に入荷していた者たちよりさらにタパジョス河上流で採集されたものと知りました。 下流産のものは、比較的こげ茶ベースの色目が強く出る様です。 下流産のこげ茶バリエーションは「テキサストリム」という名前で販売されていることもあるようです。

今年もやっとタイタニックトリムが南米から送られてくるシーズンになってきました。 徐々にではありますが、各地のショップでタイタニックトリムが販売されてきているようです。 ただ、タイタニックの幼魚は弱いと思われがちです。 幼魚導入時の注意点をまとめてみたので、もしよろしければご覧下さい。