プレコを使ってバイオ燃料

2007/6/21

Geekなぺーじ管理人です。 フィリピンの新聞社であるマニラタイムズ(The Manila Times)にプレコからバイオ燃料を作った話が掲載されていました。 「Marikina high schooler turns janitor fish oil into biofuel」というタイトルで2006年2月24日に発表された記事のようです。

記事によると、16歳の高校生がマニラの河川に多く生息している外来の「害魚」であるHypostomus plecostomus(サッカープレコ)を利用して、灯油、ココナッツオイル、アルコール、ディーゼルなどと同様の燃焼性を持つ燃料を作り出したそうです。 これは、フィリピンの科学技術省のコンテストに出展されたもので、この高校生は賞を受賞したそうです。

マニラの河川では、日々プレコが増殖を続けており、在来種を脅かしているそうです。 市当局はこの外来魚を駆除する方法を探し続けているそうです。

この高校生は、12kgのプレコを煮ることによって500mlのバイオ燃料を抽出したそうです。 マニラ市の市長は、この研究に対して援助を行うと言ったそうです。

東南アジアではセルフィンプレコなどの大型プレコが大量に養殖されていますが、大量のプレコが野生化してしまっているという話を良く聞きます。 このような記事がマニラタイムズに載ってしまうぐらい、現地では大繁殖してしまっていて問題になっているのであると思いました。 人間の都合で連れてこられて、厄介者扱いされた挙句に燃料にされてしまうというのは何とも悲しい限りであると思ってしまう今日この頃でした。