プレコが輸入されなくなるのか?

2008/3/27

ここに書く文章は、噂などによる部分が多く、正式なソースがある話ではありません。 今回、この文章を書くことには非常に悩みました。

以前、インペリアルゼブラがブラジルから輸出禁止になる前に、そろそろインペリアルゼブラが輸出禁止になりそうであるとWeb上に記載しました。 すると「販売を煽っている」と批判されてしまいました。 批判を受けて文言を削除したところ、数ヵ月後にインペリアルゼブラの輸出規制が開始され、今度は様々な方々に「知っていたなら教えて欲しかった」と言われてしまいました。 情報を出しても、出さなくても、どちらの場合でも誰かには不都合が出てしまうという状況です。

また、現時点で私が得ている情報というものは、人づてに聞いているものばかりです。 伝言ゲームをしているうちに内容が正確ではなくなっている可能性もあります。 確定情報ではない情報をここで書くことによってデマゴーグと化してしまう危険もあります。

非常に書くことを悩んだのですが、プレコが入りにくくなるという噂を耳にした方々からの質問が最近増えてきたので、書くことにしました。 隠す事よりも、知っている事を書き出して、多くの方々にその後の判断を任せることにしました。 以下の文章の評価は読まれた方々が各自が行ってください。

IBAMAによる規制

ブラジル政府の機関であるイバマ(IBAMA)が輸出規制を厳格化しようとしているという噂があります。 IBAMAの規制で輸出禁止になったプレコで最も有名なのはインペリアルゼブラですね。 淡水エイなども規制されました。 (IBAMAの権限は、ブラジル国内のみに対してだったので、国際的に違法になるというものではありませんでした。)

IBAMAの規制は、許可リスト形式でした。 許可リストに記載されている魚種以外の輸出は認めないという形の規制でした。 プレコ以外の魚種も含めて100種が許可リストに記載されていたと聞いています。

ただ、認めていた物以外も輸出されてきていました。

今回はどうも、800種(プレコ以外の魚種も含む)を認めるかわりに、出荷を厳格化するのではないかと噂されています。 IBAMAの許可リストは学名がリスト化されたものです。 逆に言うと、学名がついていない「.sp」物は許可リストに入りません。 その結果、学名がはっきりついていないものは輸出されなくなるのではないかと噂されています。

故に、学名のはっきりしている種は従来どおり。 逆に、学名にspと付いているのもは入荷しづらい物となるのではないかと予想されます。 (sp.は分類されると予想される学名を書いたものであり、未分類であることを表しています)

例えば、オレンジフィンレオパードトリム(Pseudacanthicus leopardus)は学名がありますが、ウルトラスカーレットトリムやスカーレットトリムはPseudacanthicus sp.なので難しくなるかと思われます。 キンペコ、クイーンアラベスク、ペパーミント(スターダスト)、スタークラウンペコルティア、などもHypancistrus sp.です。 ファンシースポットはHypancistrus inspector Armbbrusterなので学名があります(ただし、IBAMAのリストに入っているかどうかは不明です)。 クイーンインペリアルタイガーを初めとする多くのタイガー系プレコはPeckoltia sp.です。

ただ、向こう側にしてもそれで生活をしていた方が多くおられますので、 仮に決定があっても、そのうち忘れたかのように入ってくることもあります。 (これが良いことかどうかは賛否両論がありそうですが、今までは徐々に緩くなる傾向があるような気がしています)

ちなみに最近では安いプレコのイメージがあったオレンジフィンカイザーも、 従来より、引っかかっていたはずの種類でありました。 しかし、ブラジルの輸出上の申請では「ある種」に名前をまとめて出していたということも有ります。

最後に

なお、IBAMAはブラジル政府の機関なので、ベネズエラ便やコロンビア便は変わらずに入荷が続くと思われます。 ただ、最も多様性があって美しいプレコが多いのがブラジル便であることも事実です。

この文章を読んで、急激な行動を起こさないようお願いいたします。 全くの勘違いということも大いにあり得ます。

何かの行動を起こす場合には、自己責任で行動をすることをお願いいたします。 しばらくは様子を見るという選択肢もあります。