死着

2007/1/28


東南アジアで養殖されている一部のプレコを除くと、日本で流通しているプレコのほとんどはワイルドです。 ペットショップが販売用のプレコを入手する手段は大きく分けると、問屋から購入する方法と、直接南米から取り寄せる方法があります。

直接南米から送ってもらう場合、プレコが死着してしまうという大きなリスクがあります。

この写真は、袋の中で死んでしまった状態で海外から到着したものの写真です。 何らかのトラブルによって配達の時間がかかってしまうと、時には袋ごと駄目という事もあり得ます。

現地発送から到着まで2日以上を要します。 南米から日本へ送られてくるプレコは、地球の真裏から日本にやってきます。 このような移動距離を考えると、調子良く泳いでいるプレコは、よく無事で到着してくれたものだと思ってしまいます。

なお、日本国内の発送であれば1日で到着します。 そのため、国内発送であれば問題が発生する可能性が非常に低くなります。 日本国内の問屋から取り寄せる場合には、死着の可能性は非常に低くなります。

日本国内と外国との発送時間の差を生み出す要因は3つあります。 まず、一つ目は距離です。 二つ目は飛行機の遅延です。 飛行機は天候その他の理由によりしばしば遅れます。 到着すると聞いていた時間よりも数時間遅延する事はざらです。 この数時間の差がプレコの健康状態を左右する事もあります。 三つ目は検疫です。 移動が禁止されている生物を発送していないかのチェックや、病原菌の流入を防ぐ目的で、国境を越える生体は検疫を通過しなければなりません。 この検疫も発送に要する時間を増大させています。

最後に、ネット販売などを使って国内ショップより通信販売で購入するときのコツを一つ。 輸送後のプレコの健康状態を良く保つには、可能な限り輸送時間を短縮する事が重要です。 そのため、可能な限り宅急便の時間指定でプレコの到着する時間を朝一番にすることをお勧めいたします。