プレコの混泳(混浴)

プレコは比較的おとなしい魚種です。 しかし大小さまざまな種類があり、相性などを考えると「一緒に水槽に入れてよいものか?」とよく質問を受けます。

中でも気性が荒いと言われるトリム系のプレコは けんかが始まるとその体表のトゲトゲがきついため相手に傷を負わせることもあります。 しかし、めったに相手を殺してしまうことはありません。 特に気が強いと感じるのはアシュラプレコです。 これはあまり混泳に向かないと感じます。

しかし、小型のプレコ同士は、仮にバトルがあっても相手に致命傷を負わせることはまずありません。 小型プレコの混泳は、見ていて美しく可愛いものです。 大型プレコの混泳は 迫力ある神秘的な世界です。

どのようなサイズのものでも、優劣が決まると勝ったと思われるほうは水槽内のよい場所に、 負けたと思われる方は勝ったほうにちょっと遠慮した場所にいたりします。 その後は、それらがバトルをすることはまず無くなり、 出会い頭に顔をあわせても、負けた方は ほぼリベンジすることなくすっと逃げます。

大物をを見ると、トゲトゲのドラゴンハイフィン、そしてメガロハイフィンレオパードなどは、 単独飼育がよいのかと感じますが、 状況によっては同居可能です(個々の気性もありますのでご注意下さい)。

バトルが始まる条件

では、バトルが始まるのはどういう場合でしょう。

1. 同じ種類
2. 同レベルのサイズ同士
3. 似たような体型/模様のもの
4. 隠れ場所が無くいつでもターゲットが目に入る
5. 新規プレコ導入時の優劣を決める時
6. 縄張り争い

では一緒には入らないのでしょうか?決まってそうでもありません。 環境を作ってやることで混泳(混浴)は可能です。

対処法

1. 流木や、シェルターを入れ、物影を作ってやりましょう
2. プレコの数を増やしターゲットを絞れないようにしましょう
3. 大き目の水槽へ
4. それでもだめなら 別水槽へ

  また、プレコのサイズがあまりに違いすぎる場合 (例 30cmと10cmなど)は 基本的にけんかになりません。また、対象にもならないため 時に大きなプレコのヒレの影にいたりします。 もしもの為、小さなプレコの逃げ場は確保しておきましょう。

気性の荒いプレコ格付け

それでは気の荒いプレコ格付けランキングです。(あくまで主観です。またサイズによって違いが出ます)

横綱(まず混泳は無理)アシュラプレコ
大関(難しいが状況により可能)メガロハイフィンレオパードゴールドエッジドラゴンハイフィン、ドラゴンハイフィンレオパード、 ブラックスカーレットトリム、オレンジフィンレオパードトリム、キングオブギャラクシー、アイアントリム、オレンジトリム、大型ロイヤルvs大型ロイヤル
関脇(やや難しいが状況により可能) ウルトラスカーレットトリムスカーレットトリム
小結(以下状況により可能) タイタニックトリム、ドラゴンスタークラウン、タイガーフィンサターン、アカリエスピーニョマラジョー、大型マグナム
前頭(上記のプレコとも飼えるでしょう) アグアプレコ、バットマンガリバー、 以下、中型プレコ多数

喧嘩に無縁そうに見えるオレンジフィンカイザー同士でも稀にケンカは起こり得ます。 あくまで同種の場合が殆どです。 バトルを減らす方法としては、個体数を増やすという方法もあります。 ロイヤルもカイザーも数が入ると殆どバトルは見られません。

基本的には対処法が出来ていれば殆どの場合混泳は可能ですが、導入時には様子を見てください。

バトルが発生してしまったら。。。

バトルが起こってしまったときには殆どの場合ヒレが敗れます。 また、身体に細かな傷が入ります。 しかし、プレコのヒレやぶれは、意外と早く再生するものです。 1週間かからず再生する場合もあります。 (折れてしまったときには時間がかかりますが再生可能です)

傷は、擦り傷程度ならすぐ治りますが、念のため薬浴しておいた方がいいでしょう。 別に水槽を用意していればなお良いです。

以上を念頭に色々なプレコにチャレンジしてみてください。

2007年2月現在