ドラゴンハイフィンレオパードトリム

Megalancistrus sp. cf. barrae

トリム界においてドラゴンハイフィンレオパードトリムが最高峰と呼ばれるのには理由があります。 メガランシストルスと呼ばれるグループ群の中で3大メガランと呼ばれる3種かいます。

  • ドラゴンハイフィンレオパードトリム
  • メガロハイフィンレオパードトリム
  • アシュラプレコ

どれも最大50cmを超えるようなの大きなトリムです。 しかもトリム(サボテンの意味?)の名にふさわしい頭から尾びれまで全身が鋭いトゲトゲに覆われた、いかつい面々です。

どれもおいそれとは手に入りません。 その中でも、もっとも注目度の高いのがドラゴンハイフィンレオパードトリムです。 ドラゴンハイフィンレオパードトリムのゴールドの体色は見るからに王様の雰囲気があります。

ドラゴンハイフィンレオパードトリムは全身が大小さまざまなトゲに覆われています。 スポット(まれにワーム状)の模様が細かい「しわ」状に見える部分も、よく見ると細かいトゲトゲが並んだいわば糸鋸のようです。 手で持っているときに暴れられてしまうと、その糸鋸のようなトゲでプレコを持っている手があっさり切られてしまいます。

ドラゴンハイフィンレオパードトリムはサンフランシスコ河に生息しています。 このドラゴンハイフィンレオパードトリムは採取量が非常に少ないプレコです。 そのため、上陸数も非常に少なくなっています。 これには理由があり、極限られた一部に生息していて最近までその地域が知られていなかったことがあげられます。 また、採集現場までの移動が困難で、絶対数が少ないと言われています。 ドラゴン目的で現場まで行っても空振りに終わることも多いそうです。

上記の内容からも仮に店頭に並んだとしても高価です。

例年から見ると毎年日本にお目見えするのは12月を中心とした2〜3週間のみです。 2006年晩秋はいつもと少し状況が違って、例年に無く豊作気味だったように感じます。 いままで、今シーズンほど入荷した事はありません。

他のプレコにもありがちなことですが、このようなパターンは得てして翌年まったく姿が見れなくなることが多いです。 貴重なプレコが豊作だった年は、相場が少し下がることになりますが、その反動かどうか、翌年はすっかり戻っていたり、そのまま仮に何年か上陸を見ないということもありえます。 突然入荷しなくなってしまった例としては、ブルーアイプレコの例があります。

ドラゴンハイフィンレオパードトリムは、今後もトリムの王様として注目され続けるでしょう。

2007年4月現在