レンジャーインペリアル

Glyptoperichthys punctatus

Lナンバーなし



近年、インパクトのあるプレコが紹介されました。 その名も、レンジャーインペリアルペコルティアです。 非常に小さくて(2cmくらい)迷彩色をしたこのプレコは、美しく魅力的でした。 しかも新着ということも手伝って、すぐに有名になりました。 価格も手頃で、入荷数も多く新着の割には入手しやすかったと思います。

しかし疑問は、本当にペコルティア(peckoltia)であるのか?ということでした。 顔つきなどがペコルティアには見えず、個人的にはいずれ大きくなるだろうと予想し、ぺコルティアという名前を外して販売しました。 その後、大きく成長させることの出来た方などからの意見など、ちらほらと同様の意見を耳にするようになりました。 そして、レンジャーインペリアルはペコルティアではありませんでした。

このレンジャーインペリアルプレコは、セルフィンプレコの仲間(Glyptoperichthys)です。 Wels Atlas 2によると、最大サイズは30cmになるそうです。 また、ペルー、及び西ブラジルのマデイラ河、ウカヤリ河、ジュルア河、プルス河などが生息地域のようです。

ある程度大きくなったレンジャーインペリアルは以下のような模様になります。 セルフィンプレコの仲間ということもあり、成長スピードは比較的早いです。


このレンジャーインペリアルの成魚は、ゴールデンスパイニープレコという名前で入荷します。 当初は、ゴールデンスパイニーがレンジャーインペリアルの成魚であるとは思いませんでした。

ゴールデンスパイニープレコには、その名の通り黄色い体色をした個体がいます。 レンジャーインペリアルの迷彩模様もよく見るといろいろなパターンがありますが、これが成魚になった場合、必ずしもゴールデンになるとは限りません。グレーっぽくなるものや、ダークグリーンぽくなるものが殆どです。 ゴールデンになるものは、それ程多く存在しません。ある意味貴重です。 ちなみに、下記画像のゴールデンスパイニーは、ずば抜けて発色のよい極稀な個体です。 必ずしもレンジャーインペリアルの成魚がこの発色になるわけではないので、ご注意下さい。


2007年8月現在