キンペコのクロスと流通名

2011/11/7

以前、「メガクラウンとMega Clown」という記事を書きましたが、いわゆる「キンペコ」や、それに類するHypancistrusについている流通名はバリエーションが多くわかりにくいのが現状です。

最近は、プレコのブリード技術が一歩進んだで、クロスの存在も流通名に新たなバリエーションを増やす要因となっています。

クロスとは近い種類の交配種と考えてよいかと思いますが、 たとえば、キンペコ×インペリアルゼブラ、キンペコ×亜種のキンペコなどのパターンがあります。 さらに、購入時の名前がメガクラウンがかかわってくると・・・。

また、これらはどちらが♂か♀かで模様パターンが微妙に違って現れ、同じ兄弟でも♂親似、♀親似、中間的存在が発生します。 よって、これだけでも様々なパターンが発生し、ブリード主はオリジナルと考え、新たなネーミングがされます。

しかしながら基本、親とかけ離れたネーミングはちょっと・・・。という事で似たような名前、もしくは両親の種類をそのまま貰ったパターンが多くなりがちです。 これらが一般飼育者をややこしくさせている一因であります。

余り名前ばかりが増殖するややこしさを防止するという意味で個人的に綺麗な模様のものをクイーンキングロイヤルと呼ぶようにしておりますが、一般的な魚の名前というものは国によって違うのも事実です。

いろいろなキンペコにつけられた名前も地域でのニックネーム(愛称)として捕らえると解かりやすいかもしれませんね。

綺麗なキンペコを手に入れるとより綺麗なキンペコを発生させたいと思うのは私同様キンペコファンの共通の思いであります。 それも含めて、プレコの魅力だと思います。

ただ、近年キンペコも輸出制限で少々お高くなってますが・・・。 逆に、セレクトされた親によるブリードものとして、綺麗な模様の個体が手に入りやすくなっており、そちらを楽しんで頂くことができるのもプレコの魅力です。