キンペコが産卵
Geekなぺーじ管理人です。 我が家のキンペコが産卵しました。 数は50個ぐらいでした。 親魚は13〜14cmほどの個体です。
今回は、私の手法を記事にしてみたいと思います。 以下の手法は私が勝手にやっている方法なので、最適解かどうかは良くわかりませんが、参考になれば幸いです。
以下、写真です。 結構いい加減に撮影しているので、光が反射していたりして見難いと思います。すみません。。。 写っているキンペコは、雄個体です。
飼育開始時期
今回産卵した個体を購入したのは1年程前です。 5〜6cmほどの個体を購入して飼育していました。 恐らく、今回繁殖した個体は雄雌ともに生後2年弱ぐらいなのではないかと予想しています。
環境
キンペコが産卵した水槽はNISSOの90x30x36cm水槽です。 他にインペリアルタイガー、アレンカースーパーレッドタイガー、クイーンアラベスク、ペパーミント、ニュータイガー、カージナルテトラなどが同居しています。 プレコの数は合計15匹です。
産卵はプレコマンションの丸型3つ穴、行き止まりx1タイプで行っていました。 個人的には、この3つ穴行き止まりx1は良く出来ていると思います。 まず、雄が行き止まりの穴でテリトリーを主張します。 雌はそこに突撃しようとするのですが、最初のうちは雄に拒否されます。 その間、3つ穴の行き止まりではない穴で様子を見ているようです。 3つ穴の行き止まりではない部分は、他の雄がテリトリーを主張する事が少ないため、このような様子見には適しているように思えます。
水温は28度です。 pHは測定していないので良く解りませんが、2日に一度水換えを行っているので、中性〜微妙に弱酸性程度だと予想しています。
配置の工夫
私の水槽では、全てのプレコがいつでも見られるような配置にしてあります。 これは、病気になっているプレコを見逃さないためと、産卵行動の兆しを把握するためです。
まず、プレコマンション筒型を前面に向けて縦に4つ配置しています。 これらは全ての穴が正面から見える配置になっています。 全てが丸見えだとプレコが落ち着かないと思われるので、普段は水槽前面にカーテンを取り付けています。
さらに、水槽内にはプレコマンション四角型6つ穴を2つ入れてあります。 これは、一つの水槽内に多くのプレコを押し込むためです。 私の家では、水槽を多く置けないので、一つの水槽に小型プレコを押し込んでいます。 非常に興味深いのですが、何故か私の水槽では、プレコマンション四角型6つ穴を使っているのは全て雌です。 四角型6つ穴は、雌プレコの待機場所と化しているようです。 逆に、行き止まりの筒型穴に陣取っているのは雄が多いです。 (雄雌の判別方法は「Hypancistrusの雄雌判別方法」をご覧下さい。PeckoltiaもPanaqolusも同様の方法で見分けられます。)
産卵体制に入り、雌が雄と同じ筒に入ると筒の奥に懐中電灯をあてないと中にいるかどうかが見えません。 しかし、四角型6つ穴のいつもの場所にいるかいないかで大方の予想はできるようになります。 どうしても確認がしたいときだけ、懐中電灯で穴の中を照らして見ています。
産卵開始の兆し
そろそろ産卵行動に入りそうだというのが最近は段々とわかってきました。 まず、雄がテリトリーを主張している行き止まり穴をわざと覗き込みます。 ここで、奥に逃げたり、気にしなかったりしている雄は、まだその気がありません。
逆に、人間に対して威嚇行動を取るようになっていれば、産卵体制に入り始めているのがわかります。 威嚇行動は、全てのヒレを大きく広げて、尾ビレが小刻みに震えます。 筒の奥に雌や卵がある場合にも、この威嚇行動が見られますが、雌を受け入れる気分になりかけている時にも、この行動が見られるようです。
人工孵化
大量のプレコを水槽内に押し込めていて、卵を守っているプレコが他のプレコと小競り合いになる可能性もあるので、私はプレコから卵を取り上げてしまいます。 その後、ピンセットで無精卵を取り除いていきます。 人工孵化のポイントは「産卵における注意事項」をご覧下さい。
その他
なお、私が運営している「Geekなぺーじ」の方でも「キンペコが産卵」というタイトルで記事を書いています。 そちらの記事は熱帯魚を飼育していない人向けにライトな内容にしてあります。
これらは、私が思い込みでやっている一手法ですが、参考になれば幸いです。
追記:2007/12/13
その後、孵化に成功しました。 稚魚の写真と映像を「キンペコの孵化」「キンペコ孵化後1日」「キンペコ孵化後2日」「キンペコ稚魚(孵化後3日)」で公開しています。