Pseudorinelepis genibarbisの論文

このエントリをはてなブックマークに登録  この記事をクリップ!  newsing it!  Buzzurlにブックマーク  Save This Page to del.icio.us  このエントリをニフティクリップに登録  2007/8/27

Geekなぺーじ管理人です。 「Redescription of Pseudorinelepis genibarbis (Loricariidae: Hypostominae) with comments on behavior as it relates to air-holding」 というPseudorinelepis genibarbis (以降 P. genibarbis)の論文を読みました。

P. genibarbisは、オレンジフィンアーマード(Pseudorinelepis sp.)に似た種類です。 L95のオレンジフィンアーマード、L152のニューオレンジアーマードが同じPseudorinelepisです。


この画像は論文より引用しています

この論文では、P. genibarbisが空気を吸えることや、生息地域の状況などが解説されています。 また、P. genibarbisの分類を変更する事も論じていますが、ここではその詳細は割愛させて頂きたいと思います。

生息環境

P.genibarbisは、小さく流れが遅い川、はんらん原池、大きな河川などに生息しているそうです。 論文にはUshpa Canoでの計測データが記載されています。 まず、酸素濃度が非常に低い(2.5 mg/l)だそうです。 水質は中性(pH 7.0)で、水温は27度、伝導率は205.0uS、全蒸発残留物は133.0 mg/lだそうです。

プレコと言えば「豊富な酸素が必要」というのが通説だと思われますが、P.genibarisの生息環境は酸素濃度が非常に低いというのが興味深いと思いました。

生息深度

P.genibarbisは他のLoricariidと異なり、中層に生息しているそうです。 多くのLoricariidは、沈まないために泳ぎ続ける必要があるそうですが、P.genibarbisはヒレを動かし続けなくても深度を保てるそうです。

また、P.genibarbisが採取されるのは表層近くにある大きな木材(流木)だそうです。 この傾向はOtocinclus(オトシンクルス)に似ているそうです。

雄雌の見分け方

オスは頬の横のトゲ(ヒゲのように見えるトゲ)がメスよりも長く立派になるそうです。 また、ほおと背ビレと尾びれのトゲがオレンジ色になるそうです。 ただし、オレンジ色に発色するのはネグロ水系であるRio Branco(ブランコ河)に生息するものだけに現れる特徴であるかも知れないと書いてありました。

空気を吸うこと

P.genibarisは空気呼吸ができるそうです。 ただし、通常的に空気を吸っているのではなく、水から出されても空気呼吸ができる程度だそうです。 通常は水中の酸素を吸っているそうです。

標本個体

41匹の個体を採集して特長を計測したそうです。 大きさは7.22cmから35.62cmだったそうです。 Wels Atlas 2(1199ページ)には最大サイズが50以上と書いてありますが、論文では35.62が最大になっています。 ただ、非常にまれにはそのサイズの個体もいるのかも知れないと思いました。

採取地域は以下のようになっているそうです。


この画像は論文より引用しています

現地での呼び名

論文によると、ペルーのイキトスでは P.genibarbisは「エラの無いプレコ」と呼ばれているそうです。 他のプレコと違い、アーマード系プレコはエラの稼動部がありません。 その特徴が出ている名前の呼ばれ方であると思いました。

最後に

論文原文には、歯の本数などのP.genibarbisの体の特徴が詳細に書かれています。 興味のある方は原文もご覧下さい。

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