ドンキーフェイスは後天性奇形?

2007/7/2

インペリアルゼブラプレコの繁殖を行っていると疑問に思い出す事があります。 ドンキーフェイスと呼ばれている鼻が短いプレコが、実は生後に発生する後天性の奇形ではないかということです。 ドンキーフェイスとは、鼻先が短くなり、その分前ビレの位置がバランス的に前にあるように見えて、目は多少大きめ、裏から見た口の形状が潰れたような口になっています。

生後、飼育ケースの角や狭い隠れ家に複数匹で固まって成長していくと発生してしまうようです。 他にも、餌のあたり具合などの影響もあるかもしれないと予想していますが、詳細な発生原因はまだあまり自信はありません。

おおぞら観魚園では、インペリアルゼブラではありませんが、過去に一度だけワイルドのドンキーフェースと思える個体を扱ったことがあります。 サンフランシスコ河産のアンジェリカスです。 当時はニューダルマアンジェリカスというインボスネームで入荷しました。

この個体もブリードのインペリアルゼブラと同じ道を歩んで、このような体形になったのではないかと今更ながらに予想しています。 ただ、今までワイルドでのドンキーフェイスはこの個体しか見たことがありません。 奇形になりながらも厳しい自然の生存競争を生き抜いて大きくなったうえで日本までやってきたということにはロマンを感じてしまいます。