ブルーアイプレコは絶滅危惧種か?

2007/3/21

Geekなぺーじ管理人です。 今日はブルーアイプレコに関して考察してみました。

ブルーアイプレコは入手が非常に困難になっていますが、ブルーアイプレコは絶滅しそうなんでしょうか? 不思議に思ったのでWebで調べてみました。

まず、世界中の絶滅危惧種(レッドリスト)をまとめていて、検索もできる 「IUCN Red List of Threatened Species (http://www.iucnredlist.org/)」 で探してみました。 ブルーアイプレコの学名は「Panaque cochliodon」ですが、IUCNのリストからそれと思えるものを発見できませんでした。

ということは、絶滅に瀕しているわけではなく、流通ができない状態になっているのではないかと想像していました。

英語版Wikipediaの「Panaque」の項目には、ブルーアイプレコに関して以下のように書いてありました。

Panaque cochliodon, is familiar to many aquarists as the blue-eyed plec. This fish was quite widely traded in the late 1980s and early 1990s but is now only rarely exported from its native Colombia.

(訳)
Panaque cochliodonはブルーアイプレコとしてアクアリストには知られています。 この魚は1980年代後半から1990年代前半まで多く流通していました。 しかし、現在では産地のコロンビアから輸出されることは非常に稀です。

さらに、英語版Wikipediaからブルーアイプレコに関する外部リンクがありました。 「Q: Whatever happened to the blue-eyed pleco ?」では、以下のように書いてありました。

The blue-eyed pleco was collected for the aquarium trade from the middle Rio Magdalena. This section of the river, in fact most of the river, is now heavily polluted and populations of this fish have fallen to the point that commercial collection is no longer profitable. Population of the blue-eye pleco still exist in tribuatries of the lower Magdalena, but this area is under the control of various paramilitary narcotrafficking cartels making collection all but impossible. Rare specimens show up from time to time, but it will be some time before we see this fish appear in any numbers in the aquarium trade.

(訳)
ブルーアイプレコの商業的捕獲はRio Magdalena中流で行われていました。 この地域の河は重度に汚染されてしまい、商業的に魚を捕獲することができなくなってしまいました。 ブルーアイプレコは、Rio Magdalena下流に生息していることが確認されています。 この地区は、武装した麻薬売買人カルテルの支配下にあり、魚の捕獲が不可能に近い状態になっています。 非常に稀にブルーアイプレコが登場することがありますが、一般のアクアリストの手に届くようになるにはまだまだ時間がかかると思われます。

要約すると、

  • 絶滅危惧種ではない
  • 今まで商業的に捕獲していたエリアが汚染されてしまった
  • 下流に行けば存在しているが武装勢力がいて行けない

ということらしいですね。 上記説が本当かどうかは不明ですが、個人的には納得できる説であると思えました。