ロイヤルプレコの繁殖方法?

2007/8/29 : この記事は間違いです。

この記事の元になっている記事は間違いであるとのご指摘を頂きました。 この水槽の所有者の友人によると、元記事の水槽にはロイヤルだけではなく、ブッシープレコも飼育されているそうです。 今回の「稚魚」はブッシープレコの稚魚なのではないかとのことでした。 元記事の写真を見ると、確かにブッシープレコの稚魚のように見えます。 また、親魚とされているロイヤルプレコのサイズが幼魚サイズであることも指摘されています。

なお、ロイヤルプレコの繁殖例としてはシンガポールでの試験的なホルモン剤注射による成功例があるそうです。

同じ元記事を今後見る人もいるかも知れないのと、既にこの記事をご覧になった方がこの誤報を後で見られるようにするために、このページは注釈をつけた状態でそのまま公開を続ける予定です。 ご指摘を頂いた方、ありがとうございました。

Geekなぺーじ管理人です。 非常に興味深いWebページを発見したので紹介します。

Spawning the Panaque sp. nigrolineatus L190 ?」という記事がありました。 何と、ロイヤルプレコの繁殖記でした。

現状では、ロイヤルプレコの飼育下での繁殖データは非常に少なく、国内で繁殖に成功した人がいるという話は聞いたことがありません。 ロイヤルプレコの繁殖形態は、恐らく繁殖が成功している小型プレコなどとは違った繁殖形態なのであろうと思いますが、参考になるかも知れないと思ったので、原文を要約してみました。 原文は英語です。 私の訳が間違っている可能性もあるのと、元サイトには写真などもあるので興味のある方は是非ご覧ください。

環境

ロイヤルプレコ繁殖情報を掲載しているサイトはプレコのサイトではなく、シクリッド飼育を中心に行っている人のサイトのようです。 マダガスカルシクリッドとの混泳水槽(1300リットル)の中でロイヤルプレコは繁殖していたそうです。 飼育のメインがプレコではないため、環境は通常のプレコ飼育とはかなり違ったもののようです。

pHは7.6〜7.8のアルカリ性で、GH 12、KH 14だそうです。 水温は26度だそうです。

水換えは週一度、8割を交換するそうです。 水換え時には26度の水温が1時間ぐらいかかって22度まで下降し、数時間で元に戻るそうです。

底には大量の砂と流木があり、バリスネリア(水草)が大量に植えてあるそうです。 底砂の掃除は、行っていないそうです。 これは、飼育しているシクリッドやローチが砂を引っ掻き回すからだそうです。 砂を明示的に掃除をしなくても、汚れはたまらないそうです。 (水槽の全体像を撮影した写真と解説もありました。)

食べカスの山

ロイヤルプレコはもっぱら流木を食べているそうです。 1年間で20Kgの木を食べたと書いてあります。 その食べカスは、水槽の端っこの一角に溜まったままになっていて、幅50cm×30cm、高さ30cmぐらいの山を形成していたそうです。

最初に繁殖に気がついたのは、2匹の稚魚を見たときらしいです。 そのとき、どこで産卵して、どこで孵化したのであろうと思って水槽の中を調べていったら、糞の山の中に洞窟状の穴が掘ってあったそうです。 その穴は糞の山の中を縦横無尽に駆け巡っていて、何か糊のような物で固めてあったそうです。 この洞窟の直径は2.5cmほどだそうです。

サイト作者によると、この穴を掘ったのがロイヤルかどうかは、わからないそうです。 もしかしたら、他の魚が作ったかも知れないと書いてありました。

親かも知れないと思われる、寄り添った2匹のロイヤルプレコのサイズは15cm程度だそうです。

最後に

もし、これを書いている人の推測が正しいとすると、ロイヤルプレコは自分の糞の山の中に産卵して稚魚は、その中で育ったという事になりますね。

プレコの飼育をしていると、糞の掃除が日課になるので、ベアタンクで飼育をされている方が多いと思われます。 それがロイヤルプレコの繁殖の妨げになっているとすれば、ロイヤルプレコの繁殖例があまり知られていない事の説明にもなりそうな気がします。

糞ではなく、ソイルなどでも産卵してくれるのでしょうか? 夏の間に水が大量に入った池に入れたりしたら繁殖するのでしょうか? など色々夢や妄想が膨らむ記事でした。

ロイヤルプレコは、まだ未知の部分が多い種類だと思われますが、何かの参考になれば幸いです。

2007年8月現在